导演:新川 直司
自分に大切なものをくれた、病床の少女。 彼女に一体何をしてあげればいいのか。 戸惑い、迷い、悩んだ彼が選んだのは、 自分の演奏を少女の耳に届けること。 叙情的なタッチで描かれる、 妹弟子との演奏シーン。 もがき苦しみながら、それでも彼らは ピアノに向かう。 コンクールで入賞するためでも、 名声を得るためでもない。 大切な人に何かを届けるために。 母親の幻影に振り回されていた弱い少年は、 そこにはもういなかった。 彼は妹弟子にそれまで見たことのない世界を見せる。かつて少女が少年にそうしたように。ありのままの、ありったけの自分で弾けばいいと伝えながら。 この作品を読む度に 何と表現するべきなのか迷うけど。 私にとって「心が震える」のは確かです。 こんな作品はめったにない。 もはや名作。